講談社メーリングリストに入っているのでノベルス他の発売時期になるとメールが来て知らせてくれる。その中のインタビューからピックアップ。

――待望の『彩紋家事件』でひさしぶりにJDCワールドに戻っていらっしゃったわけですが、いまのご気分はいかがでしょうか?

流水:いやー、JDCシリーズでは常に能力を超えた無茶をするので、やっぱり消耗しますね。一作ごとに着実に寿命が縮まっているような……(笑)。そのぶん、脱稿時には圧倒的な充実感が得られるわけなんですけど。この本については、ともかく、一文たりとも妥協しておりません。

――その勝負作『彩紋家事件』の手ごたえを、改めてお聞かせください。

流水:一言で言うなら「パーフェクト」でしょうか。正直、今はこれ以上の作品を書ける気がしませんね。一生超えられないとしても不思議はないです。それほどの作品ができたという、かつてない手ごたえがあります。

――そんなことはないでしょう! 次回も最高傑作をお願いしますよ!

流水:まあ、次回はともかく、この『彩紋家事件』は本当に、一生に何度もない自信作です。たぶん、読者の方が抱いておられる「清涼院流水」イメージとはまったく相容れないでしょうね、これは。今までに三十数冊の本を出してきて、そこで得たすべてのノウハウを一冊にぶち込んであります。しかも、彩紋家で開発したテクニックは他の本では隠していましたので、ご一読くだされば、まったく新しい感覚を体験していただけるはずです。

――確かにおっしゃる通り、この本が現在までの流水作品の頂点を極めた作品であるのは、どなたが読まれても間違いないところだと私も思います。では、『彩紋家事件』の読者となる皆さまに、ひとことお願いします。

流水:JDCのことを既によくご存じの方はもちろん、まったく予備知識のない方にこそ、この『彩紋家事件』は自信を持ってオススメできる一冊です。この作品がJDCシリーズであることは、それほど重要ではありません。紛れもなく一世一代のマスターピースですので、もし、あなたの人生でも忘れられない本となるようなら、そんなに素晴らしいことはありません。前編後編とも、現在のぼくに可能な極限の最高品質をまっとうできたとの自負がありますので、あらゆる意味で楽しんでいただけると嬉しいです。


もう爆笑。