長文について

まずは長文に慣れるために比較的易しいものを選びましょう
問題集は入試問題が載っているものなら何でもいいですが、問題があまり多すぎないものにしましょう。
とにかく、読むことが優先ですから。一日2、3個読んで一ヶ月で一冊を仕上げます。

長文を読むときはスピード感が大事です。たまに英語を逐次日本語に訳しながら読んでいる人がいますが、
それはタブーであると考えましょう。はじめのうちは仕方ないかもしれませんが、
なるべく、英語を英語のまま理解するようにします。たとえば次の文章を読んでみてください。

He is dead.
これぐらいなら、日本語に訳す必要もないですよね。He is dead.という文から、死んでる人が思い浮かぶと思います。
つまり、「彼 は 死んだ。」と逐語訳しなくても、英語を英語のまま理解していることになります。
次に少しむずかしめの文章を見てみます。日本語には訳さずに、英語を読んでみてください。

Nearly three million American children are being raised by their grandparents or other relatives.

1回ぱっと読んだだけではぴんとこない人もいるでしょう。英語が苦手な生徒は、その後すぐに日本語に訳そうとしがちです。
しかし、そこをぐっとこらえて、何度も何度も英語のまま読んでみましょう。

どうですか?英語のまま理解できましたか?
とにかく、長文はなるべく英語のまま理解しようとすること。こっちの方が断然読むスピードが速いし、
英語の微妙なニュアンスも見えてくるようになるため、理解も正確になります。
さらに、英語→理解の構造が頭の中で構築されるため、ヒアリングにも強くなるわけです。

ちなみに、英文和訳の勉強は長文読解とは別物と考えましょう。
長文を全訳する、というのは全く必要ないし、逆に有害です。
和訳とは、自分が英語のまま理解したことを、日本語に変換する作業であると考えましょう。
たまにすごくぎこちない和訳をかく人がいますが、そういう人は、このへんを理解していないのだと思います。